37℃のグラビティ
episode1:アタシじゃないアタシ?
10月に入って、行われた文化祭。
アタシ達のクラスの出し物はテキ屋。
「アーヤ」効果もあってか、集客率ナンバーワンの大盛況で、有終の美を飾った。
残すは後夜祭のみとなり、クラスの女子達と、向かったグラウンド。
「あ、見て見て!!」
ひとりの女子が騒ぎ出し、指を差した方向に視線を向けると……
新海とクラミーが居た。
「なんかやたら親密で、やけに深刻そうじゃない?」
「もしかして、この文化祭で、あの二人付き合っちゃうとか!?」
「えーマジ!?」
好き勝手に噂する女子達の前。
アタシは動揺する気持ちを隠すのに必死だった。
新海とクラミーが、二人で並んでいる姿なんて、見たくなんかないのに……
外せない視線。
見れば見るほど、絵になる二人。
そんな二人の姿が、祭りのあとの物寂しさを……
アタシの心に連れて来た。
アタシ達のクラスの出し物はテキ屋。
「アーヤ」効果もあってか、集客率ナンバーワンの大盛況で、有終の美を飾った。
残すは後夜祭のみとなり、クラスの女子達と、向かったグラウンド。
「あ、見て見て!!」
ひとりの女子が騒ぎ出し、指を差した方向に視線を向けると……
新海とクラミーが居た。
「なんかやたら親密で、やけに深刻そうじゃない?」
「もしかして、この文化祭で、あの二人付き合っちゃうとか!?」
「えーマジ!?」
好き勝手に噂する女子達の前。
アタシは動揺する気持ちを隠すのに必死だった。
新海とクラミーが、二人で並んでいる姿なんて、見たくなんかないのに……
外せない視線。
見れば見るほど、絵になる二人。
そんな二人の姿が、祭りのあとの物寂しさを……
アタシの心に連れて来た。