37℃のグラビティ
言い過ぎた……? 思ったところでもう遅い。
それに……新海を追いかけて、素直に謝る気持ちには、どうしてもなれなかった。
それで新海に嫌われるのなら、その方がいいとさえ思う。
新海の中に存在しないアタシが、そこで初めて存在する事が出来るなら……
それはそれで本望。
アタシがアタシとして、新海の中に存在するには、もうそんな事くらいしか、残されてないから。
アタシが新海に近付けば近付くほど、新海は元カノを思い出す。
新海にとって、そこに居るのは……アタシじゃないアタシ。
ひとり残された屋上で。
アタシの心を支配した衝撃は、怒りになり……
怒りはある極限まで達したところで、今度は深い悲しみに変わった。
それに……新海を追いかけて、素直に謝る気持ちには、どうしてもなれなかった。
それで新海に嫌われるのなら、その方がいいとさえ思う。
新海の中に存在しないアタシが、そこで初めて存在する事が出来るなら……
それはそれで本望。
アタシがアタシとして、新海の中に存在するには、もうそんな事くらいしか、残されてないから。
アタシが新海に近付けば近付くほど、新海は元カノを思い出す。
新海にとって、そこに居るのは……アタシじゃないアタシ。
ひとり残された屋上で。
アタシの心を支配した衝撃は、怒りになり……
怒りはある極限まで達したところで、今度は深い悲しみに変わった。