37℃のグラビティ
そんな新海の優しさをズルイと思いながら、それに縋って泣くアタシは……


新海がいなくなってしまう事が……


悲しくて……


悲しくて……


悲しくて……


他の誰かを想う新海を知っているからこそ……


切なくて……


苦しくて……


やりきれない……


だけど、幸せになってほしいと願っているのも本当で……


どこかで、諦めなきゃって思う気持ちも、もちろんある。


その答えを今一つにまとめるのなら……


どんなに叶わないとわかっていても、アタシは新海が好きだということ。


それを言葉にして言えたなら、この涙も流さずにすんだのかもしれないけれど……


言えないから、泣くしかなくて……


泣いたってどうにもならない事、ちゃんとわかってるのに……


それでも涙が止まらない。
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