37℃のグラビティ
「な、何!?」
「今の発言、新海くんをいい男だって認めて、彼女持ちじゃなかったらいいみたいに聞こえたんだけど?」
「そんな意味で言ったんじゃなくて、それ以前の問題って事を言ったの」
「はいはい。そんなにムキになんないの。冗談だってば」
明日香はケラケラ笑ったけど、アタシはムキになってた自分に気付いて、内心ハッとした。
新海とは屋上で話して以来、同じクラスでありながら、会話をする事なんて一度もなかったけど……
アタシの視線は、どこかで新海を追いかけていた様に思う。
もしかしてアタシ……
新海の事……
気になって……る?
「新海くんの彼女ってさ、どんな子だと思う?」
明日香に問い掛けられ、我に返って「さぁ……?」と小首を傾げながら、自問自答の答えをぼんやり考えていた。
「今の発言、新海くんをいい男だって認めて、彼女持ちじゃなかったらいいみたいに聞こえたんだけど?」
「そんな意味で言ったんじゃなくて、それ以前の問題って事を言ったの」
「はいはい。そんなにムキになんないの。冗談だってば」
明日香はケラケラ笑ったけど、アタシはムキになってた自分に気付いて、内心ハッとした。
新海とは屋上で話して以来、同じクラスでありながら、会話をする事なんて一度もなかったけど……
アタシの視線は、どこかで新海を追いかけていた様に思う。
もしかしてアタシ……
新海の事……
気になって……る?
「新海くんの彼女ってさ、どんな子だと思う?」
明日香に問い掛けられ、我に返って「さぁ……?」と小首を傾げながら、自問自答の答えをぼんやり考えていた。