37℃のグラビティ
海で新海と遊んでいる朋希は、本当に楽しそうで、キョウダイでありながら、朋希と遊ぶ事なんて、今となっては全くなくなってしまったアタシは、ちょっぴり考えさせられた。
はしゃぐ朋希を追いかけていたはずのアタシの視線は、無意識にも、いつの間にか新海へと移っていて、新海と沖縄にいる事が、不思議にさえ思えてくる。
何かが心の中で燻っていて、それを理性が必死に止めていた。
そしてアタシの耳には聞こえない胸の奥の奥で響く言葉は……
どんなに気になっても、その想いに気付いても、彼は……所詮、彼女の彼――
二時間くらい海で遊んで、スマホの時計を見ると、13時半を回ったところで、アタシ達三人は、昼食を取る為にホテルへと引き上げた。
朋希の後を追う様に、部屋へと入ろうとしたアタシを新海が呼び止める。
「北川」
「何?」
「LINE、交換しとこうぜ?」
言われてアタシは、新海とLINEを交換した。
はしゃぐ朋希を追いかけていたはずのアタシの視線は、無意識にも、いつの間にか新海へと移っていて、新海と沖縄にいる事が、不思議にさえ思えてくる。
何かが心の中で燻っていて、それを理性が必死に止めていた。
そしてアタシの耳には聞こえない胸の奥の奥で響く言葉は……
どんなに気になっても、その想いに気付いても、彼は……所詮、彼女の彼――
二時間くらい海で遊んで、スマホの時計を見ると、13時半を回ったところで、アタシ達三人は、昼食を取る為にホテルへと引き上げた。
朋希の後を追う様に、部屋へと入ろうとしたアタシを新海が呼び止める。
「北川」
「何?」
「LINE、交換しとこうぜ?」
言われてアタシは、新海とLINEを交換した。