37℃のグラビティ

星の降る夜

翌日、アタシは体調不良と嘘をつき、朝ごはんも食べず、部屋のベッドの上、無気力に体を横たえていた。


体調が悪いわけじゃないのに、何故かお腹が空かない。


実際、アタシの気分は、ふさぎがちで、気付けばついている無意識の溜息。


この気持ちは何だろう……?


彼女を一途に想う新海を「カッコイイ」なんて……


どうにかしたいとか、しようとか、そんな気持ちは更々ない。


始まりから終わりがすでに見えている究極の片想い?


だとしたら……きっと簡単には、嫌いになれない。


やっぱりどう考えても、タチが悪いにもほどがある。
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