37℃のグラビティ
誰もいない静まり返った部屋。
アタシは飽きもせず、またベッドの上に、うつぶせで横になった。
そのまま目を閉じたアタシは、いつの間にか眠りに就いていて……目を覚ましたのは、夜中の12時前。
もう一度眠ろうとしてみたけど、眠れそうになくて、アタシはみんなが寝静まっている部屋をこっそり抜け出すと、外に出た。
ホテルはひとつひとつの部屋が、コテージの様な作りになっていて、部屋のドアをあければ、そこはもう屋外。
アタシは広いリゾート内を散歩がてら歩く事にして、一歩踏み出そうとした時、隣の部屋の前にあった人影に、声も出ないほど驚いた。
それは電話中の新海で、アタシに気付いて、ジェスチャーで軽く手をあげると、
「多分、夕方くらいだと思う。あぁ、うん……」
また電話の会話に戻る。
相手が彼女だとすぐに察知したアタシは、何も気に留めぬふりで歩き出した。
アタシは飽きもせず、またベッドの上に、うつぶせで横になった。
そのまま目を閉じたアタシは、いつの間にか眠りに就いていて……目を覚ましたのは、夜中の12時前。
もう一度眠ろうとしてみたけど、眠れそうになくて、アタシはみんなが寝静まっている部屋をこっそり抜け出すと、外に出た。
ホテルはひとつひとつの部屋が、コテージの様な作りになっていて、部屋のドアをあければ、そこはもう屋外。
アタシは広いリゾート内を散歩がてら歩く事にして、一歩踏み出そうとした時、隣の部屋の前にあった人影に、声も出ないほど驚いた。
それは電話中の新海で、アタシに気付いて、ジェスチャーで軽く手をあげると、
「多分、夕方くらいだと思う。あぁ、うん……」
また電話の会話に戻る。
相手が彼女だとすぐに察知したアタシは、何も気に留めぬふりで歩き出した。