37℃のグラビティ
いつものグループに交じって、一緒に食べるお弁当タイム。
「今日、アーヤ来ないのかな?」
ひとりの女子が言い出して、話題は「まだ学校に来ていないアーヤについて」になった。
「さすがにもう昼休みだし、今日は休みなんじゃん?」
「でも5時間目から来た事もあったよ?」
「じゃあ、今日アーヤが来るか、来ないか賭ける?」
もちろんアタシは、そんな会話をニコニコ笑って聞いてるだけ。
でも今日は、みんなの口から「アーヤ」という言葉が出る度、気が気じゃないアタシがいて。
いつ新海はやって来るんだろう? って……ずっと冷や冷やしながらいたっていうのに。
刻々と時間は過ぎて、やがて放課後になっても……
「遅刻常習犯アーヤ」が、学校に現れる事はなかった。
「今日、アーヤ来ないのかな?」
ひとりの女子が言い出して、話題は「まだ学校に来ていないアーヤについて」になった。
「さすがにもう昼休みだし、今日は休みなんじゃん?」
「でも5時間目から来た事もあったよ?」
「じゃあ、今日アーヤが来るか、来ないか賭ける?」
もちろんアタシは、そんな会話をニコニコ笑って聞いてるだけ。
でも今日は、みんなの口から「アーヤ」という言葉が出る度、気が気じゃないアタシがいて。
いつ新海はやって来るんだろう? って……ずっと冷や冷やしながらいたっていうのに。
刻々と時間は過ぎて、やがて放課後になっても……
「遅刻常習犯アーヤ」が、学校に現れる事はなかった。