37℃のグラビティ
「あのね、新海くん……」
改まった様に名前を呼んだアタシへと、新海が視線だけを向ける。
その眼差しに緊張して、思わず伏し目がちに視線を逸らした。
「えっと……アタシと友達になって……ほしいんだけど……」
新海の顔色を伺う様に、おもむろに視線を戻すと……
こっちは真剣だっていうのに、新海は何故か、ニヤニヤと笑っている。
「お前の言ってる友達って、セフレ?」
へ!?
「ち、ちがぁーーう!!」
一瞬の間はあったものの、大声で否定させてもらった。
「じゃあ、お前の言う『友達』って?」
「普通の友達」
「普通って?」
「エッチとか、そういう事しない友達」
「例えば?」
「くだらない話して笑ったりとか、悩んだりしたら話を聞いたり、聞いてもらったりとか……」
何も言わない新海に、アタシは続けた。
「新海くんがよく言う『ボランティア』でもいい。新海くんと普通の友達になりたい」
必死になってアタシは、いったい何をお願いしているんだろう……?
「ボランティア」でもいいなんて、それじゃ友達の意味なんてないのに……
改まった様に名前を呼んだアタシへと、新海が視線だけを向ける。
その眼差しに緊張して、思わず伏し目がちに視線を逸らした。
「えっと……アタシと友達になって……ほしいんだけど……」
新海の顔色を伺う様に、おもむろに視線を戻すと……
こっちは真剣だっていうのに、新海は何故か、ニヤニヤと笑っている。
「お前の言ってる友達って、セフレ?」
へ!?
「ち、ちがぁーーう!!」
一瞬の間はあったものの、大声で否定させてもらった。
「じゃあ、お前の言う『友達』って?」
「普通の友達」
「普通って?」
「エッチとか、そういう事しない友達」
「例えば?」
「くだらない話して笑ったりとか、悩んだりしたら話を聞いたり、聞いてもらったりとか……」
何も言わない新海に、アタシは続けた。
「新海くんがよく言う『ボランティア』でもいい。新海くんと普通の友達になりたい」
必死になってアタシは、いったい何をお願いしているんだろう……?
「ボランティア」でもいいなんて、それじゃ友達の意味なんてないのに……