この剣は守る為に
今朝の朝食は、ミーアお手製のサンドイッチと紅茶。

デザートにフルーツも準備してくれていた。

「おかわりもあるから、たくさん食べてね。サンドイッチは自信あるの」

そう言って、ミーアが微笑む。

「い…いただきます」

少し感動しながら、サンドイッチを頬張る。

「う…美味い」

昨日まで、朝は適当にパンをかじりながら済ませていた事を思うと、格段のグレードアップだった。

しかも。

「よかったぁ。じゃあ私も食べますね」

朝からにこやかに微笑むミーアが目の前にいてくれる。

こんなに幸せな朝はなかった。

二人でゆっくりと朝食をとっているうちに。

「あ!しまった」

のんびりし過ぎて、店を開ける時間が過ぎているのにやっと気づいた。

「ご馳走様、ミーア、美味しかったよ!」

紅茶を一気に飲み干し、タッカーは慌てて店の方へと向かった。

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