この剣は守る為に
…以降、ミーアがタッカーの鍛冶師としての仕事を咎める事はなかった。

何も言う事はなくなったので、ミーアがどう思っているのかはわからない。

しかし、彼女はそれからもずっとタッカーに寄り添い続け、彼に対する微笑を絶やす事はなかった。

…やがて、タッカーの鍛えた多くの武具が、女神国の王宮へと献上され、女神国の精鋭兵士達がそれをまとって戦へと赴いた。

かつてない激しい闘いとなった、帝国と東方の国々の戦。









その最終決戦、タッカーの鍛えたエメラルド色の鎧が女王を守った事で、女神国は帝国に勝利。

間接的にタッカーがこの地に平和をもたらした事は、あまり知られていない事実である…。


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