花姫コネクト
何日か経って、乙谷さんから連絡が入った。突然、泊まりに来ないかと誘われて、驚いたけど嬉しくて、夏の終わりが待ち遠しくなる。
夏休み最後の週。簡単な荷物が入ったリュックを背負い、乙谷さんの家を訪れた。
友達の家にお泊まりなんて産まれて初めてで、昨日はなかなか寝付けなかった。この日のために、新しく寝巻きを買ってもらったりして。
夜遅くまで布団にくるまって、二人でガールズトークなんかしちゃったり……って思ってたんだけど。
「女の子とお泊まり会って初体験なのー! どうしよう、二人ともパジャマ可愛すぎない?」
さっきから、ひとりテンションの高すぎる河合さんに圧倒されている。
みっつ並んだ布団の上で、ゴロゴロと転がる姿はふーちゃんそっくりだ。
聞いてない。河合さんもいるなんて、聞いてないよ。
気まずさで泣きたくなってくるけど、これは逆にいい機会なのかもしれない。
「ねえねえ、ゲームしようよ! なにか面白いのなーい?」
枕を抱えながら、河合さんがころんと仰向けになった。
「メルちゃん、とうとつだね」
苦笑しながら、乙谷さんはうーんと考える人のようにアゴに手を添える。
夏休み最後の週。簡単な荷物が入ったリュックを背負い、乙谷さんの家を訪れた。
友達の家にお泊まりなんて産まれて初めてで、昨日はなかなか寝付けなかった。この日のために、新しく寝巻きを買ってもらったりして。
夜遅くまで布団にくるまって、二人でガールズトークなんかしちゃったり……って思ってたんだけど。
「女の子とお泊まり会って初体験なのー! どうしよう、二人ともパジャマ可愛すぎない?」
さっきから、ひとりテンションの高すぎる河合さんに圧倒されている。
みっつ並んだ布団の上で、ゴロゴロと転がる姿はふーちゃんそっくりだ。
聞いてない。河合さんもいるなんて、聞いてないよ。
気まずさで泣きたくなってくるけど、これは逆にいい機会なのかもしれない。
「ねえねえ、ゲームしようよ! なにか面白いのなーい?」
枕を抱えながら、河合さんがころんと仰向けになった。
「メルちゃん、とうとつだね」
苦笑しながら、乙谷さんはうーんと考える人のようにアゴに手を添える。