のぼりを担いだ最強聖女はイケメン辺境伯に溺愛されています
くっと悔し気に唇を噛んだ王だったが、多少なりとも精神が鍛えられたせいか、諦めて、また一から石段を登ることを決意した。
エドモンもそれに倣った。
実のところ、慣れてくると運動をするのが楽しくなっていた二人である。
セリーヌとネリーは呆然自失となった。
「もう、嫌……」
思わず呟いたネリーは、急にうっとえずいた。
「ネリー?」
「どうした、ネリー」
セリーヌとエドモンがネリーを気遣う。再びえずいたネリーを見て、セリーヌがはっとした。
「もしかして……」
急いで石段を降りて医者を呼んだ。
懐妊であった。
「ネリー、よくやった」
喜ぶエドモン。ネリーとセリーヌも大喜びだった。
「しばらく石段登りは無理ですわ」
「私はネリーに付き添います」
にっこりと微笑む王太子妃と王后。
王太子と王は、ただ頷くしかなかった。
「う、うん……」
アンセルムとエドモンは二人だけで石段登りを続けることにした。もともと呪いを受けているのは自分たちなので仕方ないと思った。
エドモンもそれに倣った。
実のところ、慣れてくると運動をするのが楽しくなっていた二人である。
セリーヌとネリーは呆然自失となった。
「もう、嫌……」
思わず呟いたネリーは、急にうっとえずいた。
「ネリー?」
「どうした、ネリー」
セリーヌとエドモンがネリーを気遣う。再びえずいたネリーを見て、セリーヌがはっとした。
「もしかして……」
急いで石段を降りて医者を呼んだ。
懐妊であった。
「ネリー、よくやった」
喜ぶエドモン。ネリーとセリーヌも大喜びだった。
「しばらく石段登りは無理ですわ」
「私はネリーに付き添います」
にっこりと微笑む王太子妃と王后。
王太子と王は、ただ頷くしかなかった。
「う、うん……」
アンセルムとエドモンは二人だけで石段登りを続けることにした。もともと呪いを受けているのは自分たちなので仕方ないと思った。