この世界の果てに 〜冷酷陛下と悪役令嬢〜
第一章
Prologue
「数々の罪を犯した上、事実を認めないがために、
そなたに国外追放を命ずる。この決定事項は、神でも逆らうことは許されない。」
ルアーナ・スペンサー。そうこれが私の名前だ。
有力貴族の令嬢である私は、本日国外追放を受けた。
「異論があるものはいるか。」
私を見る視線が冷たい。
みんな、私のことをまるで化け物かのように見るのだ。
< 1 / 21 >