幼馴染みは、溺愛執事!?
Chapter 2

嫌な予感

教室まで送ってもらい授業を受けて、いつの間にか放課後。

教室で二人と雑談をしていると、後ろから

「心愛様、お迎えに上がりました」

と声がする。

びっくりして振り向くと、優雅が立っていた。

「あらそうなの?じゃあ、また明日ね」

二人にそう告げて立ち上がると、優雅がスッと荷物を持って歩き出した。

こんな当たり前の動作でもキュンとしてしまうのは恋をしているから……?

そんな考えを振り切る。

ロータリーで待っていた車に乗り、家へ向かう。

雑談に優雅を付き合わせて、しばらくお喋りをしていると、家の敷地に入る。

「すぐに着替えてくださいね。先生方が待機しておられますから。」

「分かったわ」

いつの間にか車は停車していて、優雅が扉を開けてくれた。

「では、頑張ってください。お稽古が終わったら、食事会へ向かいますので」

「優雅も頑張ってね」

そう言ってニコリと微笑むと、心なしか優雅の顔が赤いような気がした。
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