幼馴染みは、溺愛執事!?
彼女は茶道、華道、日本舞踊などの日本の伝統的な作法に長けていて、少し前から教えてもらっている。

わたくしも感心するほどセンスがあり、本職と言っても通じるだろう。

「これはこうするの、わかる?」

あ、始まってたみたい。

「ええ、この前の復習ね」

「そうそう。やっぱり心愛は飲み込みが早いわぁ〜!羨ましいわ〜」

そんなこと有り得ない。学院の中で全てにおいて完璧な人に贈られる、「華」の称号を贈られたのは彼女だけだ。

「そんなことないわ。凛様は『薔薇姫』じゃない」

「華」の称号を与えられた人は、花の名前がついた呼び名で呼ばれる。

「でも〜、心愛に勝てる人はいないわよ〜!だって、『華』の称号候補者でしょ?大体候補者もいない年の方が多いんだから!」

「そう…だけれど!」
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