幼馴染みは、溺愛執事!?
そして迎えた勝負の日。
今日のパーティーで、私と星夜の婚約が発表される事になっている。
「もうすぐね!どんな方向にながれるかしら?」
「完璧に楽しんでますね…」
「だってこんな事お父様が許すわけないじゃない?どんな反応をするか、楽しみだわぁ〜」
高笑いをしながら、出番を待つ。
「では、ここで大事なお話があります。」
お父様がかしこまった口調で話し始める。
「うちの娘、伊集院 心愛と、スターライングループ会長のご子息、星夜・レオン・スターラインのこん―」
「やっぱり婚約なんてできないわ!わたくしは…わたくしは、優雅が好きなのっ………!」
わたくしは優雅の手を引いて会場を飛び出す。
「心愛っ!戻ってこい!」
「心愛様っ?」
会場からたくさんの怒鳴り声とざわめきが聞こえてくる。