幼馴染みは、溺愛執事!?
心愛の執事となるため、同じ学校で過ごすことを命じられ、心愛と同じ私立華の園学院に通って、いつも一緒にいた俺達は、思春期に入る。
年相応の恥じらいを持ってきていた俺達は、関係がギクシャクし始めていた。
そのまま中学の最高学年になったある日、
心愛のお母様である、奥様が亡くなった。
昔から病気がちだった奥様は、心愛が生まれてから更に床に伏せるようになり、屋敷の自室のベッドで寝たきりだった。
そんな奥様を元気づけるため、心愛は奥様が望むことは何でもやっていた。
勉強、スポーツ、礼儀、ダンス。
その努力は実を結び、完璧で美しい令嬢に育っていた。
奥様も心愛の成長を喜んでいた、はずだった。
しかし、日に日に奥様の体調は悪くなっていたのだ。