幼馴染みは、溺愛執事!?
「心愛!」

駆け込んできたのは、『愛しい』人。

「優雅…!」

「御無事ですか?」

「ええ。今回の計画の動機も、真相も全部話してもらったわ。自作自演のようね。本人には逃げも隠れもする意思はないようだし、すぐに終わるでしょうね」

自信満々に告げれば、優雅がホッとしたのが分かった。

そして、次の瞬間、彼の胸の中にいた。

「良かった…っ!心愛が無事で…。連れて行かれた時、ほんっとうに焦ったよ。嫌な結果ばかり考えて…」

「優雅…。わたくし、優雅に話さなきゃいけないことがあるの。だから…今日のよる、9時に私の部屋に来て」

「え…」

驚いた顔をする優雅。

しかし、すぐに、うなずいてくれた。

「分かった。9時ね」
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