あの日の君と私



****10年前 春****

「えー!梨華、亮と別れたの!?」

「そーなの!!重いって言われたーー」

「半年も付き合ってたのにねー!」

「ま、またすぐ見つかるって」


今日も恋する乙女たちは恋愛の話で持ちきりだった。
その中の1人が私なわけだけど、志保たち友達の中でも控えめな私だけ
彼氏がいたことのない恋愛ウブということはもう慣れっこだった。

志保を筆頭に男子からも人気のあるグループに属してしまったことにより立ち位置はいつも聞き役。
中2にして既に体の関係を持っている子も少なくなく、
知識だけは増えていってもそういう話にはまだまだついていけていなかった。


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