夏の君
花火大会当日。
親の店から集めた大量の食料や飲み物を両手に、俺は1番に待ち合わせ場所に着いた。
時計を見ると16時53分。もう少しでみんな来るだろうとまだ明るい空を仰いだその時、
「武、早いじゃん」
声をした方を見ると、そこには
紺色で花火の模様の浴衣姿で少し恥ずかしそうに
俯く晶の姿があった。
「…よぉ。」
いつもの格好とは打って変わる見慣れないその姿に、俺はなんて声を掛けたらいいか、気の利いた事も言えず。
少し伸びた髪を耳にかけ、大人っぽい浴衣姿にドキッとしてしまう。
親の店から集めた大量の食料や飲み物を両手に、俺は1番に待ち合わせ場所に着いた。
時計を見ると16時53分。もう少しでみんな来るだろうとまだ明るい空を仰いだその時、
「武、早いじゃん」
声をした方を見ると、そこには
紺色で花火の模様の浴衣姿で少し恥ずかしそうに
俯く晶の姿があった。
「…よぉ。」
いつもの格好とは打って変わる見慣れないその姿に、俺はなんて声を掛けたらいいか、気の利いた事も言えず。
少し伸びた髪を耳にかけ、大人っぽい浴衣姿にドキッとしてしまう。