夏の君


「…今日のお前、ちゃんと見たらお前とちゃんと話せなくなるから。」

不器用な俺はいまいち言葉が見つからず…
なんとか振り絞って伝える。

「?」

晶は俺の顔を覗き込む。
頬が少し赤くなっている。


俺は袋を2つ片手に持つと、
空いた右手で晶の手を取り立ち上がる。

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