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楽しそうなかおるちゃんを見て、わたしまで楽しくなってきちゃって。



ブランコをおりて、二人のそばにかけよった。



「 海、見たい!行こ! 」


「 …ま、いっか。分かった、明日な 」


「 やっ……たぁ!十年ぶりの海ぃーー!」


「 そんな偉大なもんだっけ、海 」


「 そんな冷めたコメントばっかしてるから彼女出来ないんじゃない? 」


「 余計なお世話だ 」



こうしてきまった、海に行く予定。


十年前の約束をはたしにいく、だいじな日。



わくわくして、どきどきして。


十年間も海に行くきかいがなかったこともおどろきだけど、そんなことよりも、またあの大きい青を見れることが楽しみでしかたなかった。


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