コンプレックスから始まる恋
「はい。合コンの人数合わせで妹を呼ぶくらいには仲が良いですよ。」
なんだかんだ仲は良いと思っている。
「君も人数合わせなのか。」
いや私は人数合わせだけど戸崎さんはちがいますって。
「そうですよ、嫌だ嫌だ言ってたんですけど、バッグを買ってくれるってことで私が折れました。」
そういうと笑ってくれた。
「他に兄妹は?」
と聞かれたので
「私と遥の間に1人兄がいます」
というと、そうかと返ってきた。
他愛もない話をしていたらすぐに家に着いてしまった。
あっという間だったな。
「ここで大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。送ってくださりありがとうございました。」
ぺこっとおじぎをしながらお礼を言った。