コンプレックスから始まる恋


「茜…本当に今日はありがとう。」


私も本当に楽しかった…


「私もありがとうございました。こんなに楽しいお出掛けは初めてです。」

本当に楽しかった。またお出掛けしたいな。


「茜…」


戸崎さんが真剣な顔になった。

なに…どうしたんだろう…


「車の中で申し訳ないけど…
それに、茜と出会ってから日もまだ浅いし信じられないかもしれないけれど、茜のことが気になっている。茜のことが好きなんだ。俺と付き合ってくれないか?」


う…そ…

戸崎さんが私を…?

付き合う…

私も戸崎さんのこと…


でも…



「戸崎さん!あの…私…」


言わなくちゃ…

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