コンプレックスから始まる恋
「そうだったんだ…辛かったね。でも遥さんが言うように話さなきゃだめだよ…」
そう…だよね…
「金曜日の夜、会う予定なんだ…その時に話そうと思う。」
「うん!茜なら大丈夫だよ。私も応援してるからね。年上か〜」
今度会わせてね。そう言った沙月はなんだか嬉しそうだった。
「茜と恋バナできるなんて思わなかった〜」
あ…そっか、彼氏できたの初めてだもんね…
好きな人もいなかったし…
「茜はさ、モテるのに全然自覚ないから男子たちがかわいそうだったよ?」
え…?全くモテた記憶がないんだけど…
「あーあ、男子たちが知ったら悔しがるだろうな。でも年上なら手も足も出ないわ。」
そう言ってなぜか得意げにしていた。