コンプレックスから始まる恋

それから毎日22時に電話が来るようになった。

茜は律儀だな。


「茜、最近どう?」

「私ですか…?寂しいです…」


まじか…嬉しいな


「戸崎さんはどうですか?」

俺も寂しいし会いたい。


「俺は茜に会いたいな。やっと今週で仕事が落ち着くけど茜が忙しくなるんだろう?」

「ごめんなさい、来月の中旬になれば会えると思うんですけど…」


だよな、仕方ないか。

来月の中旬か…


「そっか、じゃあ7月の三週目の日曜日とかどうかな?」


「はい、楽しみにしてます。それまで頑張りますね!」


パッと明るい茜の声に俺も思わず顔がにやける。

俺も頑張るか、
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