コンプレックスから始まる恋


「戸崎さん!」


後ろからそんな声がかけられる。


振り返らずに立ち止まって



「ごめん、少し考える時間がほしい。」



そう俺は言った。




「わかりました…」





小さな声が背中にかかった。





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