コンプレックスから始まる恋


「俺はさー、別れれば?って思うんだけど??」

「空!」

沙月が怒鳴った。


「だってさ、戸崎さん?は32歳なんだろ…?高校生のことなんて相手にしてくれると思うか?」


そんなのわかってるよ…

私が一番わかってるよ…


「でも!でも…別れたくないよ…」

私はとうとう泣き出してしまった。


「わりぃ…」


「わかってるの…高校生だって知られたら、嘘ついてるってばれたらって…そんなこと考えたら怖くて…本当のこと言えなかったの。」


「だって14歳差だよ?言えるわけないじゃん…」

言えなかったの...言いたくても...


「お前はさ、あいつのこと好きなんだろ?14歳違っても。」

こくんとうなずく。


「じゃあさ当たって砕けて来いよ。」

「空…でも怖いよ…戸崎さんの口から別れようって言われるの…」




「…そしたら俺が拾ってやるよ。」





空…?


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