コンプレックスから始まる恋
知らなかった…
「返事はまだいい。あいつを忘れるために俺を利用したっていいから。」
なっ?って空は微笑んでくれる。
「空…」
「ほら、急ぐぞ。里桜さんが心配してるぞ。」
ありがとう、空。
私のこと好きになってくれて
私のこと一番に考えてくれて
「空、送ってくれてありがとう。」
「おう。」
「それから、今さっきのことだけど…」
「それは後でいいって言ったろ。あいつと話した後でいいから、待ってる。」
「うん…じゃあ空、気をつけて帰ってね?」
「じゃあな。」
空はそう言って帰って行った。