私の好きな夜空、僕の好きな月
第二章
3人のもとを去ってからちょうど2週間が過ぎようとしている。現在私は海辺にある部屋を借りてすごしている。はじめの数日は慣れないことや、病気のことが原因でふさぎ込んでいたが、ようやく踏ん切りがついて、今では散歩や買い物に行ったりしている。

 「おはよー、美月ちゃん。今日も持ってきたよ!」
 「あっおはようございます!」

この方は私に部屋を貸してくれた大家さんで、毎朝声をかけてくれる。部屋を借りたばかりの頃は、今まで家事をしたことがなかった影響で悲惨なことになったり、しばらくの間ふさぎ込んでいたりしていたた時、お世話をしてくれた。その中でも料理がアレだったため、(現在は改善された、、はず。)今でもこうしておかずのおすそわけをして頂いている。

 「今日はね、卵焼きを作ってきたんだよ。もしよかったら食べて!」

そう言って大家さんから頂いたのは、タッパーに入った手作りの卵焼きだ。大家さんの作る卵焼きは、ほんとに美味しんだよね〜。手作りじゃないとだせない温かみのある味は一番のお気に入りだ。 
 
 「わぁ!毎朝ありがとうございます!大家さんの作る卵焼き甘みがあってほんとに好きなんですよ〜」

 「そう言ってくれたらほんと毎日作りたくなるよ。ありがとね〜」

 「こちらこそ毎朝助かります!」

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