私の好きな夜空、僕の好きな月
「すいません。この写真の人見かけませんでしたか?」

「いやー?みてないね。もしこんなべっぴんさん見かけてたら、きっと忘れていないだろうからね。」

はぁ。知らないと聞いて僕は心のなかでため息をつく。
あの日以降陽と夏歩と3人で協力して、手当り次第人に聞いて回っているが、あまりいい情報は得られていない。
何度聞いてもかえってくる答えは

 『見たことない。』 『知らない。』などの言葉ばかり。
そのせいか焦りばかりが募っていく。
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