私の好きな夜空、僕の好きな月
「お、、、、」「おー、、、」「おーい」
    「はっはい!」
「おい美月ちゃんとお前話聞いてたか?」
3人にバレないか心配で考え込んでいるうちになにか話してたっぽいけど、、、どうしよう全く話聞いてなかったからなんて返せばいいのかわかんない。すると、話を聞いてなくて困ってる私に気づいて見かねたのか

「陽、今日は美月調子が悪そうだからちょっと黙っとけ。」

と冬夜が言ってくれた。

「えっ、そうなのか?すまん全然気づかなくって!」

「だーから、みっちゃん調子悪そうだって言ってんのになぜにあんたはおっきな声出すの!」

「ごっごめーん!!」

「ふふっ」

3人の温かい言葉を聞きながら思わず私は笑ってしまった。幸せをこんなにも感じるのになんでこんなにも苦しみを感じてしまうのだろうか。もう覚悟はとっくに決めたはずなのに。いまさら3人のもとから離れたくないって思ってしまう。3人に過酷な運命を一緒に背負ってほしくないと本気で思ってるのに、どうしてもどこか助けを求めてしまう自分がいる。
ごめん。ごめんね、、、、。このままだと決意がゆるんじゃって3人を傷つけてしまう。そんなことは絶対にしたくない。だから、

「大嫌い」
«‹ えっ??»›

「最近ねよく考えるんだけど、そろそろこの仲良しこよし終わりにしない?いつまでもこの4人で絡む必要性そんなにないって思うんだよね。」

あぁ言っちゃった。そんなことを思いながら、若干感じる胸の痛みを抑え込んで3人の言葉を聞く。

「はっ?お前それ本気でいってんの?」

「そうだけど。それがどうかしたのあきちゃん?前からずっとうざったいなって考えてたんだ。それが今日ついに爆発しちゃいましたよってかんじ?だからもう二度と3人の前には顔出さないし、声もかけないから。バイバイ、、、。最後だけど、ずっと  大嫌いだったよ」

去り際に3人の顔を見ると、すごく悲しそうな顔をしていた。だけど、怒りは全く見えなくて。なんでこんなに優しいのだろう。
あんなひどいことを言ったのに、、、。
そんなことを考えながら、少しの寂しさと悲しみを胸に私はその場から走り去った。
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