怪盗 シーフ

「俺、ほしいかも。」

ぼそっと冬夜が言った。 
「えっ、高野君なんか言った。」

「何でもないよ。」

(いま、高野君「ほしい」っていった?好きな子いるのかな?) 

「よし、演目をきめるぞ!何かやりたいやつあるか?」

シーン。 
静まり返る教室。誰も言わない。その時、 

「先生、普通の話、シンデレラとかありきたりなのじゃおもしろくないから自分たちで脚本作りませんか?」

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