怪盗 シーフ
〜放課後〜 

「カオルやったね!」 

「あぁ。そうだな」 


今、わたしとカオルは、二人で教室にいます。 


「はい、コレ。」 


わたしは、カオルに指輪を差し出した。 


「ありがと。でも、やっぱり貰えないわ。」

「えっ!どうして?」

だって、指輪がほしくてこの学校に来たんじゃないの?


「その指輪おまえに持ってて欲しいんだ。もともと、おまえにあげるつもりだったから。」


「なんで?」 
だってわかんないじゃん。


「おまえが好きだから。」


え、今カオルがわたしのこと好きって言ったよね。
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