若女将の見初められ婚
見たくもないテレビをダラダラと見ていたが、時間はなかなか過ぎない。
午後10時。もう寝よう…
まだ寝るには早いけれど、これ以上待ちたくなかった。
寝室にしている和室に行き、二人分の布団を敷く。
いつもは隙間のないように、ぴったりくっつけて敷くけど、今日は少し離して敷いてやる!
布団一枚分ほど離してみる。
離し過ぎ?あからさまかな。
ズリズリと間を詰める。
布団半分でもまだ遠い?
いや。こんなもんやろ。私は怒ってるんやから!ふんっ。
ガバッと布団を被って横になる。
理沙さんという人。ものすごく綺麗な人やった。
あの人の次が私?落差が激しすぎる。それか、間に何人もいる?
徐々にランクを落として私にたどり着いたとか?
どんな趣味なんよ…
呆れて、はーっとため息をつく。
こんなんで寝れるかなぁ。
しの君の布団が見えないように、くるっと向きを変えた。