若女将の見初められ婚

初日は家に帰るとクタクタで、お風呂に入ると目も開けていられない。

しの君が髪を乾かしてくれるが、その間も頭がガクガク揺れた。
乾かし終わると抱き上げてくれる。

「当分の間、志乃専属のお世話係やな」

笑いながら抱いて和室まで運んでくれた。

そっと布団に下ろされる。

「頑張り過ぎるなよ」

しの君の囁きが聞こえ、唇に温かいものが触れたが、そのまま意識を手放した。

< 94 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop