LOVEPAIN⑥


「鈴木広子はあれ?

ナツキさんの所に行ってたの?」



「え、なんで?」



「仕事に行ってたにしては帰って来るの早いし。

だから、夕べからナツキさんの所に行ってて、
今、朝帰りとか?」




腕時計を見ると、
今は12時前




「もし、夕べ私が此処に居なかったのならば、

朝迄どっかで時間潰さずさっさとこの部屋に帰って来たら良かったって。

涼雅そう思ってんの?」


べつに、腹が立っているわけではないけど


自分の口調が、
刺々しく感じた




「え?
その言い方だったら、
俺が鈴木広子の事避けてるみたいじゃん!

そんな避けるくらいならば、
付き合わないって」


アハハ、と笑っているけど

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