LOVEPAIN⑥
「鈴木広子とは半年近く付き合ってるけど。
今さら、ない、って感じ」
「今さら、ない」
ああ、なんか分かるような気もする
好きになるならば、
とっくになっているって事か
私とは違い、
涼雅はずっと他に好きな誰かが居たわけでもなく、
その辺りは私と違うから余計にハッキリと分かるのだろう
つまり涼雅から見て、
私は本気の恋愛相手としては論外なのだろう
「そんな感じで、
俺もこの関係が潮時なのも分かってんだけど。
ついつい、居心地がいいから。
もう少し、鈴木広子と付き合っていようかな、って」
「べつに、ずっとこのままでいいじゃない」
特に、私は涼雅と付き合っていて、
困っていない
「それって、ナツキさんの事もこのままにすんの?」
「え、だから、ナツキは私の事は……」