LOVEPAIN⑥
「よぉ」
スーツ姿の篤が、
立っていた
こうやって仕事関係以外で篤に会う事は、
あの誕生日の夜以来
いや、もしかしたら、
今も仕事の事で私を訪ねて来たのかもしれないけども
「あの、篤さんどうしたのですか?」
急に私を訪ねて来るなんて
寝起きで私、
髪の毛とかボサボサで
だけど、頭がボーとしていて、
そんな恥ずかしさも感じない
「お前に、頼みがあってよ」
「私に、頼み…ですか?」