LOVEPAIN⑥


「ああ。
あのイケメンホストと、
まだ続いてんだろ?」



やはり、ナツキから須田


須田から篤


と言う感じに、
色々と筒抜けなんだな




「なぁ、イケメンホストには、

俺にこいつの事頼まれたの、
秘密にしといてくれねぇか?」



「え、あ、はい」



なんとなくこの事をナツキには言いにくいな、
と思っていたので、

それは全然構わないのだけど



何故、篤からそんな風に言うのだろうか?




「イケメンホスト、
お前と俺が会ったりすんの、

面白くねぇだろ?」



「え、いや、それは…」



涼雅もそんな事を言って、

私を避けていた



成瀬ならばともかく、

篤も涼雅もそうやってナツキに気を遣って私を避けるなんて、

おかしい



そりゃあ、篤も涼雅も男性で異性だけども



けど、この二人とは、
お互いに何も思っていないのに




「俺は、あのイケメンホストは嫌いだけど。

お前にとっては、
本当に良い奴なんじゃねぇのか?」



暗に、篤も私とナツキを引っ付けようとしているのだろうか?



涼雅と同じように




そうかぁ…



あの誕生日の夜以来



全然、篤に会わなかった理由が、

分かったような気がする




会社では会う事はあっても、

それ以外では、
篤にも私は避けられていたのかもしれない

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