LOVEPAIN⑥
「てか、名前、どうすっかなー」
篤は子猫の首の後ろの皮膚を摘まみ、
母猫がするように
ヒョイとその小さな体を持ち上げる
「ニャーニャーニャーニャーニャー」
「こいつ、ニャーニャーうっせーし」
眉間を寄せながらも、
その目や口元は優しく笑っている
そんな篤の表情に、
ドキン、と胸が鼓動を打つ
「あ、この子、
男の子ですか?
女の子ですか?」
「こいつ、玉ついてねぇから、女だろ」
子猫を、私の方に向けて来る
思わず、アルかナイかを、
確かめてしまった
ナイみたい