LOVEPAIN⑥
「――あの悪いけど。
私もう少し寝るから、
電話切るけど」
『は?なにその言い方?』
「べつに。
だって、眠たいから」
『あっそ、じゃあ』
ナツキはそう言って、
ブチッ、と電話を切った
ナツキに対して、
嫌な態度をとってしまったけど
これで、いいのかもしれない
ナツキには、
少しずつ嫌われて行けばいい
完全に嫌われたくはないけど、
ほんの少しだけ、
嫌われよう
ナツキの私に対する気持ちが前みたいに、
本気だとは言えないくらいになるように
友達にはなれないのならば、
ナツキから見て
私は都合のいい女くらいがちょうどいいのかもしれない