LOVEPAIN⑥
「うちのモデルに暴力を振るうなんて。
理由次第では、
然るべき対応も辞さないですよ」
暗に、警察を呼ぶと言っているのだろうか
「金城さん。
俺から喧嘩吹っ掛けたんですよ。
このAV女優にちょっかいかけて。
問題が大きくなったら、
俺らの方が色々と困る」
「雲雀?」
金城さんは意外そうに佐藤雲雀を見ているが、
それは私も成瀬もそう
「あーあ。
ホント、なんかくだんねぇ」
ケラケラ、と声を上げて笑い出した佐藤雲雀
面白くて仕方ないと言うように、
笑っている
突然のその事に、
私も成瀬も金城さんも、
ただ呆然とそんな佐藤雲雀の姿を見てしまう
佐藤雲雀は床に転んで、
まだクククッと笑っている
この人、狂っている
普通じゃ、ない