LOVEPAIN⑥
「おつかれさまです」
他に言う言葉がなくて、
そう口を開いた
「俺の車、そっち」
秋原慎太郎は私を追い越し、
少し歩いた所に停まっていた車に歩いて行った
私も、渋々付いて行く
秋原慎太郎のものと思われる車は、
シルバーで初めて見るようなとてもカッコイイもの
「カッコイイ車ですね」
思わず、口から出る
いまいち下がっていたテンションが、
不思議と上がる
「俺のスーパーカー、
カッコイイでしょ?」
笑いながら言っているが、
特にそれが自慢では無さそう
「はい。すっごく」
「喜んでくれて、良かった。
じゃあ、乗って」
私は言われたように、
助手席に乗り込んだ
すぐに、秋原慎太郎も乗り込んで来る