LOVEPAIN⑥


「どうする?

真っ直ぐ帰る?」



車を走らせ5分くらいした頃、

秋原慎太郎がそう口を開いた




「え?帰りますよ」



こんな夜中から、
ご飯でも行こうとかなのだろうか?



晩御飯まだ食べてないから、
お腹はグーグーだけども



ただ、私は今からナツキに会わないといけない




あ!ナツキのマンションの場所を伝えないと




「もしかしたら、
広子ちゃんって空気読めない?」



「いや、あれですよね?
ご飯でも行こうとか、
そんな誘いですよね。

私、今から人と約束……」


私が話している途中で、

秋原慎太郎はクスクスと笑っている


< 184 / 501 >

この作品をシェア

pagetop