LOVEPAIN⑥


「涼雅君はべつに悪くないから。
俺が勝手に来ただけ。

そんな俺を、部屋に上げてくれただけで」



「――そうなんだ……」



もし、今日部屋に涼雅が居なかったら、

この場所でこんな風にナツキと顔を合わせる事なんか無かったんじゃないか、と



涼雅を恨めしく思ってしまう



けど、前に有ったように、

マンションの前でナツキは私の帰りを待っていたかもしれないが……



どちらにせよ、

もし、私が帰って来なかったらナツキはどうするつもりだったのだろうか?



仕事で遅くなるからナツキの所へは行けないと言う、

私の嘘のメールを信じているのだろうか……



あの後、すぐに私は携帯電話の電源迄切って、

凄く怪しいのに……

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