LOVEPAIN⑥
『俺が本気出して口説いたら、凄いから。
うーん、本気で口説くなら、
俺の5千万の愛車に乗せて、
俺の住んでる高級タワーマンションからの夜景でも見せたら、
広子ちゃんの事堕とせたんじゃないかって、思ってる』
アハハ、と笑っているけど
私は夕べを思い出し、
妙にドキドキとしてしまった
秋原慎太郎の愛車に、
あのタワーマンションからの夜景
それにしても、
あのカッコイイアストンマーチン
5千万円もするんだ……
『けど、広子ちゃんのマネージャーのガードが厳しくて、
少し会話するのがやっと』
この人、こうやって平然と嘘を付けるのが凄い
『冷めた理由は、なんかね…。
広子ちゃんは普通の女の子なんだよ。
そこら辺に居る女の子達と何も変わらない』
私が、普通の女の子?
そりゃあ、私は普通の女の子だけど