LOVEPAIN⑥
「次のナツキの休みの日は、
絶対に会いに行くから」
好き、とかの気持ちなんかにこだわっていたら、
駄目なのかもしれない
ナツキをどう思っていても、
私はナツキを大切にしないといけない
今、誰よりも私の事を大切に思ってくれている、
この人を
この人しか、私が頼れる人は居ないのに
今の私にとって、
唯一信用出来る人なのだと思う
なのに、私はその時の感情に任せて、
ナツキを傷付けてばかりいる
どんな形でも、
私にとってナツキは本当に大切な人なのに
冷静じゃ無かったのは、
私の方かもしれない
『じゃあ、次に広子に会えるの、楽しみにしてる』
「うん」
『じゃあ。
稼いで来ます』
「頑張って」
そう言うと、ナツキははーいと返事をして、
電話を切った