LOVEPAIN⑥
「おかえりなさい…」
「おう」
篤は花子を抱いて、
こちらへ歩いて来る
此処は篤の部屋だし、
こうやって鉢合わせる事は、
有り得た事
なんだか、緊張してしまう
そう思うと、
さらに心拍がドキドキと早くなる
「あ、篤さん。
今日、お仕事終わるの早かったんですね?」
舌を噛みそうになりながらも、
なんとか話せた
「ああ。
朝早かったから。
今日は早く帰っていいって、成瀬さんが」
そういえば、
今日篤は朝の5時くらいには部屋を出て行っていた
夕べはなかなか眠れ無かったから、
それを知っている
篤は花子を床に降ろし、
疲れているからか、
そのまま床にドカッと座り込んだ